これぞ古典紅型!という柄ですね。
私はこんな感じの古典のおおぶりな柄が好きなんです。
なぜかと言うと格調の高い柄が多いからです。
古典というのは文学でも何でもそうだと思うんですが、歴史を通して伝えられえてきたという経緯がある。それだけ洗練されているということだと思うんですよ。
ありふれたように思われる柄だけに、作り手の力量もモロに現れてしまいます。
創作ならある程度、目新しさで、悪く言えばごまかせるのです。
中央でにらみを効かせる鳥の力強さを観てください。
私は城間さんには、とにかく力強く、キレのある差しにしてくださいとお願いします。
ご覧ください、この力強さを。
この、色の深みを。
顔料染には顔料染にしか出せない魅力があるのです。
紅型とは柄の名前ではなく、ある一定の工程を経てそめられたもの、つまり技法の名前です。
その技法でしか出ない味わいを堪能してこそ、本来の魅力に触れたということになるのだろうと想います。
この琉球王朝の文化を象徴する作品を是非。