浦添型(蒟蒻型)とは沖縄の浦添王朝時代、沢岻家によってつくられていた染め物で紅型の祖型とされている物です。この作品は鎌倉芳太郎が遺した『鎌倉ノート』を元に伊差川洋子さんが復元した作品になります。
技法としては呉汁(摺り下ろした大豆の汁)の代わりに蒟蒻を摺り下ろして作った蒟蒻糊を使用し、『墨刷り型』と糊置きに使う通常の型の2枚を使って染色をします。その染め上がりの差は豆腐と蒟蒻の差を想像していただければ解るかと想います。蒟蒻型は色の透明感が際立ち、かつ、紅型染において課題とされる堅牢度の問題も解決します。
この作品は伊差川洋子さんが生前に作り上げた作品の一つです。
たしか、同じ作品が浦添型発表時に県立博物館にも展示されたと記憶しています。
琉球びんがたは様々な変遷を経て、現在の形がありますが、その祖型がここにあり、それが伊差川洋子さんの燃えるような意志によって復元されたことをこの作品を通じて感じて頂ければと思います。
私の手元には浦添型はもうこの一点しかありません。
是非、お使いいただいて浦添型の素晴らしさを味わい、世に広めてほしいと想い、出品を致します。
この作品はYouTubeで解説しております。
もずやの染織コンセール 第二話 浦添型名古屋帯