城間栄順作八重山上布地 琉球びんがた帯 815402

¥880,000

説明

 

別注の八重山上布帯地に城間の染です。

モチーフは首里のかつての景色でしょうか。

 

沖縄のグスク群を廻ると、石垣の美しさに魅了されることと想います。

首里城をはじめ今帰仁城などたくさん城跡がありますので、ぜひご覧になってみてください。

その美しい石垣に芭蕉葉。

芭蕉といえば大宜味村喜如嘉のイメージがあると想いますが、かつては沖縄全土に自生していて、また、家屋の周りに防風林として植えられ、時期になるとそのうちのお母さんが家族のために芭蕉布を織ったと言われています。

首里織の品目にも煮綛芭蕉布というのがあって、ぜひ復元してほしいのですが、私は最近の作品は観たことがありません。おそらく良い糸を採るためにはイトバショウの栽培が難しいのだと想います。

当館では、イトバショウを栽培していますが、芭蕉の葉というのは本当に美しい。芭蕉布という歌の中に『芭蕉は情けに手を招く』という歌詞がありますが、風に揺れる芭蕉葉の風情はなんとも言えないものがあります。ぜひ、お庭で栽培なさってみてください。バナナの木が育つ場所ならイトバショウも大丈夫、と芭蕉布組合の平良美恵子さんから伺っています。

この柄は城間の定番とも言える柄ですが、力強く、格調高く、かつ繊細で城間びんがた工房の力量が感じ取れる名作だと想います。

絹にも何度も染めているのですが、その時の上がりとは、全く違うものになっています。

夏物らしい爽やかな色彩、それでいて、力強さを失わない、型そして配色の表現はすばらしいの一言に尽きます。

同じ様な配色で絹に染めてももちろん、この感覚は表現できないと想いますが、生地の味わいを最大限に引き出してくれていると感じます。

特別な生地に関しては、私は柄指定をしません。もちろん配色にも口をはさみません。城間さんクラスになれば、おまかせです。この生地にふさわしい染でお願いします、これだけです。それをお受けくださる城間さんの気概も素晴らしいと想います。

私は、城間さんといえども、気に入らない作品には遠慮なく文句を言いますが、そのやり取りの中から、私が何を求めているのか、どのレベルの作品がほしいのかを伝えることができると考えています。だから、妥協はしません。この作品はまさに快心の出来、と言っていいでしょう。

かつて『小袖展』というのが開催されて、私は大阪市立美術館で拝見したんですが、その時に、紅型作品も数点展示されていて、なかでも麻や芭蕉に染められた紅型の美しさと言ったら!!

残念ながら、芭蕉布に染めたものは作ったことがないのですが、うちにある城間栄喜さんの作品をみると、味わいと気品があって、筆舌に尽くしがたいものがあります。

私が染織プロデューサーとして目指すものの一つは、『生地と染のシナジー』です。

この作品は、その真骨頂とも言える作品です。

kancho@mozuya.co.jp

 

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